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BIKAKU FURNITURE

 

「都市森林」資源の有効活用を

街の木を活かす 都市森林 木工 ワークショップ
(写真:芦花公園で伐られたトウネズミモチ)

街路樹や公園木、庭木など、都市にも木はたくさんあります。 また、取り壊した家などからでる古材のなかにも利用できるものがあります。 レアメタルが埋蔵される埋め立て地を「都市鉱山」と呼ぶように、 「都市森林」という概念でこれらの資源を意識して、捨てずに活かしていく道を探って行きたいと思います。

街の木を活かす 都市森林 木工 ワークショップ

(写真:駒沢オリンピック公園で伐られた桜の大木)

こんな両手に余る太さの木をなんの断りもなく伐ってしまうとか、伐るだけ伐って腐るにまかせてしまうとか、、、街中で伐られた木は、幸運な例外を除くほとんどの場合、 廃棄物として処分されてしまいます。

街の木を活かす 都市森林 木工 ワークショップ

もったいない! 捨てないで! なにか作れるよ!
私たちが生まれる前からそこにいたのに、伐ったらゴミって、それでいいのか?
いつも忸怩たる思いで見ていました。
そろそろ、なんとか、できることから始めていきたいと思います。

街の木を活かす 都市森林 木工 ワークショップ

2013年4月 「街の木を活かすものづくりの会(マチ・モノ)」を起ち上げました。
自然やものづくりが大好きな、多くの方々の協力を得て、活動が広がりつつあります。

→「街の木を活かすものづくりの会(マチ・モノ)」HP

 

都市は銘木の宝庫です。

在来種はもとより園芸種や古今の外来種なども入り交じる都市部には、意外なほど多種多様な木が生えています。そしてまた、山林ではあまり見られない種類の木が多いことも特徴です。こうした木の多くは、通常材木として流通する種類ではないためあまり知られてはいませんが、木材として優れた性質を持つものも少なくありません。

街の木を活かす 都市森林 木工 ワークショップ
 都市部にはソメイヨシノを始めとする各種園芸種だけでなく、自生種である山桜も植えられています。桜材はきめの細かい褐色の木肌が大変美しく、粘りも強度もある優良材です。木材として流通するのは山桜がほとんどですが、国産の山桜材は希少材としてとても手に入りにくくなっています。


ビワ 街中で意識して見ていると、かなり頻繁に見つけられる木です。実が注目されますが、木材としても極めて優れた性質を持っています。武蔵×小次郎の巌流島の闘いで使われた木剣がビワ製であったという伝説からも伺われる通り、硬いだけでなく粘りと弾力のある材質で、象牙のような優美な表情も魅力です。私はちょっと長めのお箸を作って使っていますが、素晴らしい弾力で大変つかみやすいです。

柑橘類 柑橘系の木もまた、街で見かけることの多い木です。成長が遅く、板として使うことはまず考えにくい樹種ですが、棒材とするならば粘りと強度に極めて優れた良材です。玄翁やノミなど、大工道具の柄には樫の木が定番として用いられますが、それに優るとも劣らない強さをもっています。

ケヤキ・カシノキ・クスノキ (写真左から)は公園や街路樹などで見かけることの多い木で、木材としてもよく知られている木です。

ケヤキは強度が高く腐りにくいため、建築材として好ましく、多くの寺社建築に用いられています。カシノキは極めて堅く粘りがあって狂いにくいので、カンナの台やノミ、玄翁(カナヅチ)、鍬といった力のかかる道具の柄に使われています(ホームセンターで売られている道具の柄にも用いられていますが、これらの材はほぼ全て輸入材です)。クスノキは家具などに用いられますが、材が防虫剤の成分となる樟脳を含むので、欄間や窓まわりに使えば蚊が寄らない、箪笥の引出に使えば虫がつかないといった効果を発揮します。

 

都市の木は銘木ぞろいにもかかわらず、棄てられてしまうのはなぜなのか?

理由は明白で、経済的な合理性がないからです。仮に街で伐られた木をタダで譲り受けることができたとしても、材として使えるようにするまでには多大なコストがかかるのです。

運搬コスト:伐られたばかりの木は驚くほど重く(30cm径、長さ1m程度でも大人一人で持ち上げることは困難です)、おいそれと運べるものではありません。例えば、軽トラック程度の車両では、荷台がいっぱいになる遙か以前に、最大積載量を超えてしまうほど重いのが生の木材です。

製材コスト:製材をするためには特殊な設備が必要です。製材所に持ち込んだ場合の製材料は18000円/立米程度(参考価格)かかります。

乾燥に関わるコスト:家具や建築に用いられる木材は、基本的に「乾燥材」が使われます。乾燥が不十分な木材では、確実に狂いや割れが発生するので、製品としての品質を出すことができません。木材の乾燥に要する期間は年の単位で必要で、一般的には最低でも1年以上の自然乾燥を経た上で、人工乾燥(特殊な設備を用いて木の水分を抜く)まで行われるのが普通です。

一度にたくさん伐って、一度に運んで、一気に製材して乾燥させて出荷する。それが出来てはじめて、経済的にどうにか釣り合いがとれるのです。現代では街で伐られた木は言うに及ばず、山でまとめて伐られた木でさえも、経済的にペイしないので放置されていたりするのが現状です。

その一方、品質の揃った質も良い良材が、海外から大量に輸入されています。それらは安価であるだけでなく、品質的にも同質なものが揃えられるので、コストダウンや手間を省きたい作り手の立場からすると、国産材を用いるよりも遙かに有利です。日本有数の森林県である岐阜県にある木工のメッカ、飛騨高山の家具でさえ、90%を大きく上回る割合で外国産材が用いられているのが現実です。

普通の理屈や感覚では、都市の木を用いることはもとより国産材を用いることすらが、非合理なように思えます。しかし本当にそうなのでしょうか? 一般にこうであると言われていることも、改めて自分たちでやってみることに意味がないわけではありません。自分たちで体を動かしていくなかで、様々なアイデアや展開が生まれるかも知れません。BIKAKU FURNITUREでは、色々と試行錯誤をするなかで、少しずつでもこの問題について考える材料を得ていきたいと考えています。

 

これまでの取り組み

伐採された木材の回収、製材、乾燥

山桜(ヤマザクラ)、桜の一種(駒沢オリンピック公園より)、白樫(シラカシ)、ソロノキ(シデ)、トウネズミモチ、桑(クワ)、枇杷(ビワ)、椿(ツバキ)、柃(ヒサカキ)、楠(クスノキ)、金木犀(キンモクセイ)、プラタナス、銀杏(イチョウ)、槙(マキ)、秋楡(アキニレ)、柑橘類、柿(カキ)

試作品や製品製作に活用


これまでに販売した品物:スプーン、ジャムスプーン、バターナイフ、お箸、コースター、鍋敷き、バターケース、プランターハンガほか

都市森林資源を用いたワークショップの開催

都市森林資源を用いて、お箸やスプーン等、生活のなかで使う道具を作るワークショップを開催しています。→詳細

 

古材の活用

都市森林資源の活用都市森林資源の活用都市森林資源の活用

長年の住まいが役目を終えて、取り壊されることになったとしても、無垢の木材はまだ活きられます。思い出の詰まった柱などをとっておき、新しい住まいで使う家具に生まれ変わらせてはいかがでしょう。こうしたことをする場合、大変な手間がかかるのでコストが問題になりますが、BIKAKU FURNITUREでは、コストアップを抑えたシンプルなプログラムも用意しております。詳しくはお問い合わせ下さい。

 

伐採した庭木の活用

私の実家にも、私が生まれる前からそこにいた木がありました。立て替えに際して、できる限り木を残すようにしましたが、救えないものもありました。そうした木も、古材同様、新しい生活の中で活かすことが可能です。大きな木はもちろん、それほど大きくない木でも工夫して活かせる部位に使います。どんな木でも、適材適所、活かせる方法があります。

都市森林資源の活用

伐採された木を、家具などの材として使えるようにするためには、製材→天然乾燥→人工乾燥といった行程を経て準備する必要があります。その点、古材の利用とは事情が異なります。お客様がどういう業者に伐採をお任せするのか、私達が伐採の段階から係わるのか、納期や予算など、ご事情はそれぞれあることと思います。まずはお気軽にご相談下さいますよう、お願い致します。